経理事務として決算書類をつくれるかと言っているのではない。エグゼクティブとして、自分の会社の財政状態をどれぐらい把握でき、会社をどう導いていくかという経営的な能力を問うているのである。それを読める人というのは日本企業の中にもたくさんいるが、B/S、P/Lを自分でつくれる、クリエイトできる人となるとその数は激減する。そういう意味では、今までの日本企業におけるエグゼクティブの大半は、事業計画を自分で立てて経営をする人というよりもむしろ、他人の立てた計画をフォローする程度の役割でしかなかったということができる。
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もちろんエグゼクティブでなくとも、貸借と損益の感覚をもって仕事のできる人間がいる。数字できちっと押さえているわけではないものの、自分がどれだけやるとどういう結果が出て、それが会社にどうフィードバックされるか感覚的に分かっている人がいる。そういう人は会社の中に独立商店的に散在していると考えられる。「実はうちの部でそれ(B/S、P/L)をつくるのは部長じゃなくて課長か係長」ということだってままあるのである。能力と肩書きがアンバランスになっているわけである。