大学の勉強は仕事に役に立たないと考える企業

2012.01.08

米国や韓国、中国と違って、日本の企業は「学ぶ力を重視していない」という問間違ったメッセージを学生に発し、採用試験でも大学の成績を見ないから、学生は勉強より就職活動の方を優先する。大学のキャリアセンターを訪ねるとわかるが、[来社証明書]なる紙が山積みされている。学生が就職活動で企業訪問し、そのために講義やゼミを欠席したことを証明する用紙である。「授業が成り立たない」と嘆く先生も、就活優先を認めているのである。

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それにしても、企業は採用選考でなぜ大学の成績や卒論、卒研など何を専攻してきたかを聞かないのか。選考の判断基準にしないのか。そもそも面接時期が早く、学生の方も卒論や卒研の成果について、しっかりと答えられないからでもあるし、企業側がどうやら「大学での勉強は仕事にあまり役立たない」、「日本の大学教育は米国などのように、自分の頭で考える力が身につく教育でなく、単なる知識の習得に重点が置かれている」と考えているようなのだ。大学での学びに価値を見出していないから、大手企業が採用する学生は出身校で決まる傾向が強い。大学入試では一定の基本的能力が試されるから、有力大学卒であれば基本的能力や「苦しくても頑張る力」があるとの判断からなのであろう。